広島県広島市西区  鈴ケ峰 (320.1m)   
Part2

市街地に残された気軽に上れる憩いの山

井口一丁目陸橋からの鈴ケ峰展望



広島市内にある市民の憩いの山である。登山道は縦横無尽いたるところから色々なルートで登ることができる。
昔のこの山の姿からは想像もつかないくらい山裾の地形は様変わりし南側には広大な団地が造成されこの土は海岸沿いの埋め立てに使われたという。北側も大規模開発による団地の造成とこの山へのアプローチは楽になって市民の山として親しまれている。

この山は戦後大きな山火事があり山の南側の殆どの草木は消失したが、それから月日もたって火事があったとは分からないくらいに復活している。
メインのルートは案内板もしっかりしているのでまず迷うようなこともない。

このたびは植物の観察を中心にゆっくりモードでこの山に登った。
起点はJR新井口駅。団地内を登って正面の鈴が峰登山口から山頂を目指し、一旦西峰を往復して鈴が峰公園に下山する周回コースをとる。

〔新井口駅から鈴が峰登山口を登って東峰山頂へ〕
新井口駅は線路上の陸橋の上を通っている鈴が峰団地への道に出る。この道に沿って少し北に歩くと車道をまたいで歩道橋がありこれを渡り鈴が峰第二住宅団地側に出る。

道はそのまま迷路のような団地内を通って井口台中学校を目標に正門前までくると、そこから斜めに上る道が分岐しつきあたりが登山口だ。ここには立派な案内板がありその先に木段の山道がのびている。

少し登り左に曲がると小さな沢沿い少し広い道にでると左の谷筋に共同墓地がある。この道は真直ぐ奥に通じているが少し進んで右手に登っている樹林内の細い山道があるのでこちらに道をとる。真直ぐ行っても山頂には行ける。

登る人も多いのかよく整備されており散歩がてらに気持ちよく歩ける。
途中いくつかの山道と合流するが上に向けて歩く。右谷側斜面の道を歩くようになるとしばらくで東屋のある休憩所に着く。せっかくの場所だが周りの木が少しのびて展望が少し悪くなっている。
周りの植物は市街地に近い山だけに植栽された木も結構おおいが、アラカシやコナラ等の在来種も多く見られる。とは言え時期が時期だけに花の方はほとんど期待できず残った果実が色づいている程度である。

ここから左に90度まがり今度は左谷側斜面についた登山道を進む。道が右に回り込むと山頂が初めて望める。
途中、道の右側に水場があり、少し進んだ左側の岩のテラスからは瀬戸内海側の展望がよい。さらに進むと左側からの登っている登山道がと合流。左に曲がってしばらく進むと「ぼけ封じ地蔵」なるものがある。ご利益があるかどうかは不明であるが一応拝んでおく。
そしてすぐに山頂広場に到着。

山頂は結構ひろく周りの木々も刈り込まれて展望は最高。南側には広島市街地から五日市・宮島までが一望できる。そして反対の北側には美鈴が丘団地と背後の山々が広がっている。

鈴が峰は東峰と西峰の二つの峰で構成されているが一般的にはこの312mの東峰を山頂と呼んでいるようだ。ただここには三角点はなく尾根をさらに西に行った西峰の方が標高が320.1mと少し高く三角点もある。
そして、ここにまで植栽されたウバメガシワの木がならんでいた。


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新井口駅から登山口の取付までは結構歩く 鈴が峰団地の中にはある案内板
鈴が峰登山口 ここからがほんとの山道の登りに入る
右斜面を登ったり 左斜面を登ったりして
休憩にちょうどよい東屋が 登山道はまだまだ続く
登山道から初めて山頂がよく見える 登山道沿いの石畳の上は展望台
唯一の水場 最後の三叉路
山頂手前の「ぼけ封じ地蔵」ご利益は? 鈴が峰東峰山頂
鈴が峰東峰山頂南東側展望(商工センター、広島市街、絵下山、呉線沿の山々、江田島、似の島、宮島など)
鈴が峰東峰山頂南西側展望(五日市町市街地、宮島、経小屋山、折敷畑山など)
鈴が峰東峰山頂北側展望(美鈴ケ丘団地)


〔東峰山頂から西峰山頂往復〕
眺めを満喫しお腹も満腹となったところで東峰から尾根づたいに西に道を下って西峰に向かう。
尾根に沿って急な滑り易い坂道を前方に西峰を望みながら進む。最初は低木だが後半は樹林で覆われて展望もない。西峰まで小ピークが5つあり登ったり下ったりしながだが、前半は所々で展望もありあっという間に西峰の山頂に着く。
面白いことにこの尾根の北側斜面にはこれまで見なかったリョウブの木がなぜか埋めつくしている。

山頂は北西側が開けており五日市市街地から背後に窓ケ山・向山・阿弥陀山等が望める。南側からは五日市の視界と瀬戸内海の島々が一部のぞめるが東峰ほど眺めはよくない。

ここから西側にも下ることはできるが帰りの交通機関のことも考えてUターンして鈴が峰公園に向けて下る道を、東峰までは往路を通ってもどる。


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西峰を見ながら一旦尾根道を下る 途中のピークからは瀬戸内海側の展望が良い
振り返ると東峰が よく整備された尾根道
樹林の中の尾根道を登ると 西峰の山頂に到着(三角点はこちらの峰)
西峰から北側の展望(五日市町八幡の市街地、極楽寺山の稜線、阿弥陀山、窓ケ山、向山など)


〔東峰山頂から鈴が峰公園登山口に下山し新井口駅へ〕
東峰山頂から尾根伝いに続く一本道を東に下る。一部足場の悪いところがあるが雑木のなかを道なりに進むと左右に道が分かれた三叉路に出る。
左側に向かうと尾根沿いに鬼ケ城山に。昔はこの道はさらに大茶臼山から武田山まで続いていたが、今は途中草津から沼田への広い車道ができて尾根がなくなったので一旦車道を横切らなくてはいけならない。

ここには案内標識があるのでこれにしたがって右側に道をとり尾根道から下る。
雑木林で覆われて展望はないが、どんどん下っていくと、左手に大きな倒れた石碑がありビックリ。肝心の「鈴岳」と書かれた石は無残にも崩れて崩れて逆立ち。一体何を目的で作られたのかよく分からないまま通過にする。

道が少し緩やかになると前が開けコンクリートの狭い道に出る。さらに下ると団地の上部につくられた鈴が峰公園に到着。
ここからは団地としては結構急な斜面で造成されており、アパート群のなかを歩くのも迷路のようで分かり難いが、何とか目的地の新井口駅に無事到着。初めてだとどう歩いたらよいのか道を探すのも山より難しいそう。

寒波が押し寄せ寒い一日だったが、雨の予想も外れて気持ちの良い一日であった


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尾根道を東に下る ちょっと足場の悪いところも
三叉路で右に尾根道から下る 樹林のなかの道が続く
「鈴峰」と書かれたひっくり返った石碑、何か? 舗装された小道に出る
鈴が峰公園の登山道取付に下る




 [ルート&タイム]

 JR新井口駅(20m)
  ↓0:40
 鈴が峰登山口(110m)
  ↓1:00
 東屋(200m)
  ↓0:40
 鈴が峰東峰山頂(312m)
  ↓0:35

 鈴が峰西峰山頂(320.1m)
  ↓0:20
 鈴が峰東峰山頂(312m)
  ↓0:04
 尾根分岐(280m)
  ↓0:50

 鈴が峰公園登山口(125m)
  ↓0:20
 
JR新井ノ口駅(20m)

 (注)標高・所要時間は概略参考 
   (今回は植物を見ながらの時間です〕

    


草・木の花・果実
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ナガバタチツボスミレ シハイスミレ
チチコグサ ミドリハコベ
ヤブコウジ フユイチゴ
ヤブコウジ マンリョウ
ヤブツバキ ロウバイ(植栽)
クスノキ ヤマコウバシ(最近は入試の縁起物で人気)
タチバナモドキ(植栽) トキワサンザシ(植栽)


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2012. 1.22