TAKAHATIYAMA(608.4m)    KUROTAKIYAMA(529m 
広島県大竹市


2001. 12. 2

大竹市にもこんな奥深い山がある。あまり一般には登られていない岩山だ。

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黒滝山登山道からの山頂 高鉢山からの黒滝山



 大竹市の山奥にもこんないい山があるのだ。2万5千分の1の地図にもちゃんと名前が記載されている(ただし黒滝山は高度のみ記載)が、あまり登られていない。ガイドブックにない山の散策として大竹方面を考えた末まずはこの山を今回は選んだ。

 登山口は国道186号線の弥栄トンネルを北に出たところを右にとり、東京実業のゲートの前に登山口がある。
 小川の手前の右の山道に入ったとたんあまり道がはっきりしていない。すぐに左に分かれる道があるがそのまま真っ直ぐ進むとまた左に道が別れている。ここは踏み跡の多い左に道をとり谷筋の坂道を上ると次第に道は明瞭となって支尾根に着く。先程の小川からは大分離れ、ずいぶん上部を道は通っている。振り返ると白滝山の勇姿が眼前にそびえて見える。
 急なジグザク道の足下にはシダが多くなってくるが、そのうち屋根の左側斜面をトラバース気味に登るようになる。左手の谷ははるか下に見え、シダの斜面の道は狭く足下注意。
 これを進むと急に左手に小川が現れ、この沢に沿って道は続き登っていく。周りはマツが多くコナラ・クヌギ・カエデ類等の雑木林で既にほとんど葉も落ちている。アラカシ・アカガシ・ヒサカキ・ヤブツバキ等常緑樹も結構多い。
 沢の流れは清く澄んでおり、落ち葉が沈んだ川底に魚がたくさん泳いでいるのがよく見える。
 道がやや平らになって少し進むと黒滝山への分岐がある。私製の黒滝山と高鉢山への標識が取り付けてある。この標識が無いと黒滝山への道は初めてだとまず分からないだろう。

 ここは高鉢山へ真っ直ぐに道をとる。シロモジやタカノツメの黄色の落葉が多くなり、しばらく行くと道は右斜めに向け狭い山道となるが、ここにはまっすぐに踏み跡もあり間違いやすいがこれを行っても川に出て道はなくなる。
 しばらく行くと沢沿いの道を一旦左に渡り、また少し行って右に渡るが、またここも分かり難い。
 さらに進むと周りが広く真っ直ぐな平坦な道となる。大きな雑木の中に2本カキの木がおいしそうな実をたくさんつけている。道が高鉢山方面に左に分岐している所を少しいくと小さな湿地帯があるが今の時期は何もない。その右横を通り道らしき道をそのまま進んで登り切ったところが峠である。

 峠には私製の案内板があり、左についている狭い山道にはいる。すぐに花崗岩の滑りやすいザレ場となり。登り難い花崗岩の道なき道が続く。ただ周りは岩で木がないため黒滝山方面の展望は素晴らしい。
 ところどころで樹林内を通過し着いたところが高鉢山山頂で、まわりはあまり広いとは言えない広場となっており二等三角点が鎮座している。
 山頂の展望は東側が180度開け弥栄ダム・黒滝山から谷輪権現山等の山並みを一望できる。北・西・南側は樹林で木間を通して山々が見える程度である。少し北側に下ったところから三倉岳・瓦小屋山とその後ろに吉和冠山・羅漢山がくっきりと望める。まわりにはソヨゴの木が多く赤い実をたくさんつけて彩りを添えている。

 下りは往路を戻るのだが、登りは山頂を目指せば良かったのと違って明確な道もなく、登った道が分かり難く注意が必要だ。
 峠まで下ると道もはっきりしているので迷うことはないだろう。ただ、行きと帰りでは視界が全く異なるので、あまり明瞭でないこの山の道はよく確認しないで歩いていると少々とまどうところも多い。黒滝山への分岐も踏み跡だけを頼りに進むとともすれば黒滝山側へ歩きかねない。

 今日は帰りに黒滝山に立ち寄って帰る予定であるので標識を確認して左への道をとる。
 沢から外れて一旦尾根に出ると三倉岳が木間から右手に望める。ここを左にシダの急な道がついており、さらに樹林内を黒滝山をトラバース気味に足下が悪い道を踏み跡を頼りに登る。支尾根にでたと思ったら再び下ってさらに不明瞭な道が続くがテープを確認しながら進むと西斜面の木間から周りの景色が見えるようになる。周りの雑木も背丈が低くなるが道は狭くかき分けながらひたすら進む感じである。
 3つのピークを越えて最後の登りを上がるとなだらかな道になる。登山道の途中に赤白のポールが立っている。さらに道は南に続いており登山道の一部のようだが、いくつかのプレートも取り付けられておりここが黒滝山山頂であるが三角点はなく山頂らしくない。
 小木の樹林に囲まれた山頂の展望はよくないが、葉が落ちているので木間から一部遠くの景色も望める。

 今日はここでUターン。帰りは左に岩綾を見ながら再び歩き難い往路を黒滝山分岐まで下る。
 ここまで来るとまず迷うことはないという安堵感と心地よい満足感にひたりながら、ゆっくりと登山口まで戻る。今一日、道中に出会ったのはテン一匹。誰一人出会わずの一人旅であった。

 全体にこの山の道は分かりやすいとは言い難く、夏場だと草木も葉をつけて道もますます分かり難いし、狭い山道は歩き難い感じのする山であった。この山にはどちらかというと秋から春にかけて登るのが良いだろう。



登山口は東京実業のゲート前を右に 雑木林の登山道 シダの多い登山道
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登山道を登ると西に白滝山が見える 美しい小川の流れ
黒滝山分岐(黒滝山は右へ) 唯一のイロハモミジの紅葉
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高鉢山への手製の案内板 昔マツヤニをとった跡
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道中唯1本あったシロモジの紅葉 登山道沿いの雑木林に実をつけたカキが2本
峠への登山道 峠から右に高鉢山への分岐
高鉢山への登りの滑り易い花崗岩ザレ場 高鉢山山頂付近に多いソヨコの実
登山道は大きな一枚岩 高鉢山から北方面展望(羅漢山・冠山・三倉岳)
高鉢山山頂
高鉢山頂から東北方面展望(黒滝山・剣上山・谷和権現山等)

黒滝山登山道 登山道にあったゴンズイの実 黒滝山頂付近からの岩壁
黒滝山山頂


[ルート&タイム]

登山口(120m)
 ↓0:40
黒滝山分岐(350m)
 ↓0:25
湿地帯(450m)
 ↓0:10
峠(520m)
 ↓0:20
高鉢山頂(608.4m)
 ↓0:12
峠(520m)
 ↓0:10
湿地帯(450m)
 ↓0:20
黒滝山分岐(350m)
 ↓0:40
黒滝山頂(529m)
 ↓0:20
黒滝山分岐(4350m)
 ↓0:25
登山口(120m)

(時間・高度は参考値)


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