DAKEYAMA   (738.6m)  
広島県上下町・府中市


2001. 11. 23

巨岩・奇岩・岩海が多い魅力たっぷり、楽しい登山がてきる。

県道421号からの岳山遠望



 今日は快晴、奥方の希望もあって久しぶりに2人での山行きとなった。
 行き先は、上下町と府中市にまたがる岳山とする。

 いつも広島県は北・西方面の山iに登ることが多いのでたまには東部ということでこの山となった。広島県東部の名だたる山にはほとんど山頂近くまで車道がついている。その中にあって自然がそのまま残っているのはこの山くらいだろう。
 さて、どの道から登ろうかと考えた末、この時期だとガイドブックの斗升からより南側の県道421号からの方が草木のヤブも枯れているだろうし、陽も射していいのではないかと言うことで豆栗コースを登り屏風岩を見て、御山コースを下って岩海を通るコースを選ぶ。

 車は両コースの中間点の県道沿いに駐車。
 登山口からすぐに山道となり、早速植林の中かと思ったとたん自然林の雑木林にでる。まだ茶色の葉をつけたコナラ・クリ等の大木やダンコウバイの黄色の紅葉が陽を浴びて映えて見える。
 林床の木や草は既に葉は落ち今は歩き易いが、夏だとこれらをかき分けながら歩かなくてはならないのはあまり好きではない。
 既に葉は付いていないのでよく分からないがヤブムラサキかムラサキシキブか、鮮やかな紫色の実をつけた木が次々と目の前に現れ楽しめる。
 登山道はすっかり色づいた落葉に埋まり、さらさらと音を立てながらの登りは風情がある。
 アベマキが多くなると屏風岩も近い。ばっさりと切り裂いたような大きな岩の壁が前方に立ちふさがっている。まさに屏風のような岩で近づいて見上げるこの大きさがわかる。この前を通ってしばらく登ると尾根筋だ。木間から少しばかり隣の稜線が見えるが展望はほとんど無いと言っても良い。結構急なジグザグの道で、ところどころに大きな岩が見られ、岩の多い山であることを実感する。
 もちろん花は既に見ることはできないが、コヤボウキとキクバヤマボクチは一応花の形をとどめている。アキノギンリョウソウも黒くなってそのままの姿で何本もたっている。
 下の方ではコシアブラが多かったが、尾根道に入ってからはタカノツメのやや黄色がかった紅葉が多く見られるようになる。
 道が緩やかになると右手に烏帽子岩への分岐、さらに進んで前岳への分岐を見送ってそのまま進むとやがて二等三角点のある山頂だ。
 山頂は広いが展望は北西部と南東部が一部望めるだけであまり良いとは言い難い。

 さらに斗升登山道方面に少し下り標識に従って左に折れて樹林内の急な細い道を下ると大きな二つの岩の上にでる。これが盗人岩で、この左を下ると岩の間が眺められる。

 Uターンし、今きた山頂を再び通り過ぎ前岳の分岐を左にとって尾根沿いに進む。相変わらず雑木林のなかを歩くがタカノツメとコナラの紅葉はどこまでも続く。
 突然前方が開け、大きな岩の上に出る。ここが毛ぬき岩でこれから行く稜線と遙か先に前岳の山頂が望める。
 岩を巻いて下に降り、二つの岩の狭い空間を通る。太った人にはちょっと気を使うところだが、やせた吾輩はすんなりと通過。
 再び樹林の中の尾根道をひたすら進む。尾根の右は雑木林だが左はうっそうとした植林となっている。
 いつくかのピークを超えて四等三角点に到着。ここが前岳かと思えばさにあらず、さらに進んで次のピークが前岳だが、ただの登山道の一部にすぎない。

 ここから尾根に沿って下っていくと5分程で180度の展望が広がる岩の上に到着する。ここが行者岩、この山一番の素晴らしい眺めは一大パノラマだ。東北側を中心に北から北に星居山、南に蛇円山・亀ケ岳等の山々と麓の町並みも望むことができる。

 そろそろ帰りを急ごう。ここで往路を戻り、ピークを二つ超えた鞍部の南側の谷筋に下る道が枯葉の下にうっすらと残っているのでこれを下るか、これが通称御山ルートの登山道である。
 谷を進むとオオモミジの黄色、イロハカエデの赤色の紅葉が真っ盛り。ここは今日一番の紅葉の見所だ。せっかくだからしばし紅葉を堪能して先へ行く。
 沢沿いの道は、あまり歩かれていないと見え、枯葉に埋もれているのと相まって、道は分かり難く踏み跡を確認しながら進む。
 どんどん下っていくとやがて植林の中に岩のたくさん突き出た岩海に着く。ここが鬼藏釜だが、どうしてこんな名前がついたのかはわからない。この先からは林道が続いており、振り返ると今通った前岳の稜線に夕日を浴びて紅葉が輝いて見える。

 後はこの林道を下ると県道421号に出るので、マイカー君の待っている駐車場まで歩く。
 紅葉には少し遅かったものの、天気もよく爽快な気分で山歩きができた一日であった。



豆栗コース県道登山口 登山道紅葉いっぱい 屏風岩
尾根登山道には巨岩が点在 盗人岩の上
山頂南東展望 山頂三角点 山頂北西展望
毛抜岩上からの前岳遠望
尾根登山道 四等三角点 前岳山頂
行者岩より東展望
御山コース下山道 鬼蔵釜の岩海 道端のセンボンヤリの穂


・・・・・・・・・・・・・・
御山コースの紅葉 御山コースの紅葉
コナラの紅葉 ダンコウバイの紅葉
コシアブラの紅葉 タカノツメの紅葉
イロハカエデの紅葉 オオモミジの紅葉
ムラサキシキブの実 イヌツゲの実
ソヨゴの実 ミヤマシキミの実


[ルート&タイム]

案内板P(450)
 ↓0:10
豆栗コース登山口(440)
 ↓1:20
岳山頂(738.6)
 ↓0:05
盗人岩(680)
 ↓0:10
岳山頂(738.6)
 ↓0:40
前岳(723.5)
 ↓0:05
行者岩(700)
 ↓0:08
前岳(723.6)
 ↓0:20
御山コース分岐(560)
 ↓0:25
鬼蔵釜(480)
 ↓0:15
案内板P(450)

(時間・高度は参考値)


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