SARUMASAYAMA  (1,267.7m)
   (内尾谷分岐・ヤセ尾根ルート)
  広島県高野町


2001.5.5
この山は現在登山禁止です

内尾谷側尾根道からの猿政山




 俵原林道から内尾谷からの尾根コースを登り、やせ尾根コース下山のガイドブックにないルートに行こうと声をかけたところ山と植物好きが7人も集まった。

 この山は私有地のため公の案内板はない。登山口はもつろん俵原林道、ミヤマカタバミやスミレサイシンの群落が我々を迎えてくれる。
 何回かこのルートは登っているので今日は案内役。やや広い道のいくつかの沢を横切り道がなくなったところから、最後の沢づたいに踏み跡をたよりに登る。途中沢が分岐するが踏み跡の明確な右側にはいってはだめ。そのまま左の沢伝いにいくがよく確認しながら薄い踏み跡を登っていくと突然開けてブナ林に出る。
 そのまま尾根筋まで登ると島根県側からの内尾谷コースと合流。尾根づたいブナ林の林床のササ原をいく。
 この時期はまだ、この周辺のブナ林は芽だしの状態で、オオカメノキの白い花がめだって美しい。この時期に咲く花は皆から喜ばれて徳だよね。
 ブナ林とササ原は続き、1,077mのピークにくると前方に猿政山の山頂尾根が木間から望めるようになる。
 ウスギヨウラクの少し紅色がついた花やハウチワカエデの可憐な赤い花が好奇心をそそりルーペで観察。

登山口 内尾谷ルートとの合流点 内尾谷側尾根ブナ林と猿政山

 尾根の取り付きからは広島県で最大の急登が待っている。木の根っこにつかまりながら約30分の奮闘。まわりにはブナの他にもトチ・ミズナラ・ホウノキなどの大木が原生林が覆いわれわれを威圧しているが、新緑と相まって素晴らしい雰囲気である。
 この急登を登るとやっと尾根の平坦な道となり、尾根筋の湯川ルートと合流し山頂へ。
 山頂はあまり広くないが一等三角点が鎮座し、一昨年からこの三角点にも屋根がついて地元の湯川小学校の山頂標識が新たに設けられた。
 先着組が何組かおり、狭い広場は満員。皆湯川ルートから登った人のようだ。
 周囲ははやっと早春の雰囲気でまだ木々の葉がないので展望もまあまあ。
 北側の鯛ノ巣山や西の毛無山はやや霞んでいるがはっきりと確認できる。大万木山は何とか輪郭が分かる程度。ここのオオヤマレンゲもやっと芽をだしたばかりようだ。

内尾谷側尾根からの猿政山 急登途中のミズナラ 内尾谷ルート・湯川ルート合流点
猿政山頂 一等三角点 西側毛無山展望

 昼食後下山開始。先ほど苦労して登った急登を左にみて湯川ルートに沿って下るが、まわりには大好きな立派なブナの林で気持ちがよい。
 途中尾根の踏み跡は湯川ルートに沿って右に下っている。・・・が、ここはササで踏み跡が全く隠れてしまっている尾根伝いに進むのがやせ尾根コース(勝手につけた名前)。
 同じようなブナの林と左手に切れ落ちた谷が続く。途中尾根は細くなり足場も少し悪くなってくる。急な下りが何カ所かあり滑らないよう注意しながら下山。足下にはイワカガミがたくさんさん見られるがまだピンクのつぼみがやっと。
 尾根から離れ樹林帯をしばらく行くと林道に出る。

 この山はサンカヨウが多い。どのルートを通ってもお目にかかれるだろう。ただ花期には少々早いが、場所によってはよく咲いているところもあった。キクザキイチゲは丁度満開だったが、この山に多いヤグルマソウはまだやっと芽を出したばかりだった。
 途中コブシの花らしきものが咲いていた。雪が重かったのか一部枝が折れて丁度目の前で花を見ることができ、驚いたことに、花の下に葉が一枚ついており、花の臭いもありタムシバとは全くちがう。広島にはコブシはほとんどないものかとおもっていたのだが一応全員でコブシと判定。

 麓の渓流をとおっていると、なんとまだアテツマンサクがこれ見よがしに満開なのには驚どろいた。奥深い中国山地の春はまだ始まったばかりなのだ。


北側鯛ノ巣山展望 ブナ林尾根道 ヤセ尾根ルート終点からの吾妻山展望
下山口

ROOT&TIME

内尾谷尾根登山口(870m)
 ↓0:45
内尾谷尾根分岐(1050m)
 ↓0:10
ピーク(1077(m)
 ↓0:20
急登取付(80m)
 ↓0:30
尾根(1240m)
 ↓0:15
猿政山頂(1267.7 )
 ↓0:45
ヤセ尾根登山口(920m)
 ↓0:13
ヤセ尾根登山口(870m)

(注)・標高・所要時間は観察を含めた概略参考値



中国山地の山はまだ早春の花々でいっぱい!

草花
スミレサイシン エンレイソウ ナツトウダイ
タチカメバソウ イワカガミはつぼみ 珍しい濃い紫のニシキゴロモ
サンカヨウ ヤマエンゴサク
ヤマシャクヤクつぼみ キクザキイチゲ

樹木

オオカメノキ ウスギヨウラク ホウの芽
エゾユズリハに似たヒメモチ ハウチワカエデ ブナ
コブシがあった ニワトコ 山麓の沢にあったアテツマンサク

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