広島県大竹市
高山(阿多田山)
(204.0m)

低山だが阿多田島の最高峰、山頂には二等三角点がある

島周回道から高山展望



寒いこの時期は植物も見るものもなく、山登りや植物観察となると瀬戸内海沿岸部か島嶼部ということとなってしまう。
と言うことで、あまり足をのばしたことのない阿多田島の植物の観察をと、この島に訪れてみた。

過疎化の波はこの島も、立派な小学校があるのに11人しか生徒はいないそうである。中学校ともなるとフェリーに乗って大竹市まで通っているとか。
島の集落は予想していたのとは違って民家も少ないし商店はほとんどなく、島民の数も少ないのには驚いた。

〔阿多田港から高山山頂へ〕
当初、高山への登山は道がよく分からなかったので考えていなかったのだが、港で地元の人に聞くとご親切にも登山口まで案内してくれるとのことで、急遽これを組み入れたものであった。

港から海岸沿いを少し西に歩き、前方の小高いところにある小学校に向けて民家の間の小さな路地にはいる。
今日歩く道は島内の主要幹線道路で高山を中心にぐるりと一周している道である。進むにつれて登り坂となり、ちょうど小さな峠を過ぎた左側に、案内板はないが人が通れるくらい刈り取られた道があるのでこれを入る。

どうやら、この道はこの島の最高峰の高山山頂付近にあるNHK中継所と灯火のある鉄塔の保守のためつけられているようだ。思ったよりよく整備されており歩き易い。

登山道に入ると周りが竹やぶからシダに変り右に左に曲がりながら上っていく。
少し登ると背の低い雑木林となりサカキ・ヒサカキ・ネジキ・シャシャンボなど島でよく見る植物が続く。ところどころで瀬戸内の海や島々も目にはいり、よく晴れているだけに中々の眺めである。

登山道に沿うように山頂付近の施設まで電柱と電線が続いているが、しばらくで少し平らなところNHKの中継所と思われるの建物に着く。小さな塔があるが展望はいまいち。

ここから少し急坂となったあと、道が緩やかになると右側に三角点のある小さな広場がある。展望はないが二等三角点が真ん中に鎮座している。

さらに、ほぼ平らな道を少し進むと右に鉄塔があり、その上に灯火がひとつ付いていた。航行用の標識灯であろうか。しかし、ここも展望はない。


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まずは大竹市小方港からフェリーで阿多田島港へ渡る 港から島の集落を小学校側に路地を進んで島の周回道へ
島の周回道を右回りで進む 最初の峠に高山登山口が(標識なし)
登山道に入ると竹林の中を 結構よく整備された登山道
登山道から北側の展望(中宮島・右端能美島)
登山道北東側展望(手前猪子島、後ろ能美島) 雑木の中の登山道が続く
雑木の中に高山山頂二等三角点 山頂南側にある標灯塔


〔高山山頂から周回道南海岸広場へ〕
山頂から道はさらに続いていたが、あとは下ってしまうようなので、ここでUターンとする。
下りは楽ちんだが、登りに思っていたより急坂で滑らないように注意が必要。登りと違って周りの景色を望みながらで気持ちがよい。

登山口まで下ると左に道をとり、さらに島の周回道路を西南に向かう。
道路沿いから見る瀬戸内海の海もこの辺りまでくると澄んでいてなかなか美しい。

海岸沿いに続く道と島を南に横断する道が分かれた三叉路に着く。海岸沿いを行っても先は行き止まりとなるので左側の峠に向かって道を進む。
しばらく行くと、左手に先ほど登った高山の全容が姿を見せる。

小さな峠を過ぎて南に少し下ると周回道から右下の広場に分かれている三叉路があるので、休憩もかねて広場に下りる。

周りは埋め立てられて広い広場となっているが、何のためにつくられたのかはよく分からない。海側には立派な堰堤があり、そこをくだってみると砂浜が広がっている。
ハマボッス・ハマエンドウ・ハマナ・ハマダイコンなど塩性植物が色々と見られた。


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登山道を下り島北岸の周回道を西南に 島北岸の周回道が分岐しているがそのまま真っ直ぐ
島周回道を南から北に島を横断 島周回道より望める高山
南岸広場の堰堤を下ると砂浜が(左浜) 南岸広場下砂浜(右浜)


〔周回道路南海岸広場から観音山・阿多田神社を経由して阿多田港へ〕
お昼の休憩をたっぷりした後、周回道路に戻ってさらに東に向かって道を登っていく。右手に先ほど休んだ広場と砂浜が広がっているのがよく見える。

南側の道なので日当たりもいいし暖かくて気持ちが良い。
この島では歩いていると道端にサクラの木が植えられているのがよく目につく。植えたばかりのものからすでに大木になったものまで、春にはさぞかし美しいことであろう。なんと、一部の場所ではサクラの花が咲いているのも見られた。

道は50〜90m位の山の斜面につけられているので、眺めも良いのかと思ったが意外と周りの木が邪魔をしてところどころしか開けていないのは残念だった。しかし落葉樹が多く日当たりもよくハイキングとしては最高の気分である。

周りが広がって、眼下に砂浜のある海水浴場と「海の家あたた」の建物が見えるようになると、しばらくで海辺に下る道と合流し、周回道路は島の北側へと下っていく。

下っていくと前方に阿多田島の集落が目に入り左側に高山の全容が望める。ここからの高山の姿は結構見ごたえありでなかなかのものだ。
このすぐ右側に観音山への山道が分岐している。観音堂もあり登山口には案内標識もあってすぐ分かる。

急な木段を登るとしばらくで山頂。少し先に進むと観音堂の小さな建物があり、ガラス戸の中に観音様が安置されていた。
周りの木間からは北から東、そして南側の瀬戸の海が望めて素晴らしい眺めが広がっている。

眺めを堪能し往路を周回道路まで下り、さらに進むと海岸に近い集落の小高いところにあるのが阿多田神社。
結構急な石段を登ると本殿がある。

神社を後に集落を抜けて海岸沿いに出ると目の前の阿多田港に到着する。

数日前の寒さから考えると、うって変った暖かい晴れた天気。久しぶりに自然を満喫した一日であった。
しかし、集落を出てから戻るまでの道中、人や車には全く出会わなかったのには驚いた。


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島南岸の周回道から広場遠望 日当たりのよい島南岸周回道は気持ちがよい
周回道からの展望(大黒神島) 周回道から観音山登山口分岐(左案内板あり)
結構急な観音山登山道 観音山山頂
観音堂、この中に観音像が 観音山からの北東側展望(宮島)
観音山からの東側展望(能美島)
観音山からの南側展望(瀬戸内海と海の「家あたた」と海水浴場砂浜)
氏神さん阿多田神社 阿多田島港到着




 [ルート&タイム]

 阿多田島港(3m)
  ↓0:10
 高山登山口(55m)
  ↓0:15
 NHK中継所(140m)
  ↓0:10
 高山山頂三角点(204m)
  ↓0:02
 山頂標識灯塔(200m)
  ↓0:25
 高山登山口(55m)
  ↓0:15
 周回道西岸三叉路(10m)
  ↓0:05
 東海岸広場(5m)
  ↓0:50
 観音山分岐(50m)
  ↓0:10
 観音山頂観音堂(105m)
  ↓0:08
 観音山分岐(50m)
  ↓0:08
 阿多田神社(20m)
  ↓0:03
 阿多田港(3m)

(注)標高・所要時間は概略参考 




植物も眠りについている冬
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スミレの狂い咲き コクラン
トベラ のじぎく
ハマボッス クチナシ
ゴンズイ ビナンカズラ
狂い咲きのサクラ?


2010. 1.17