アケボノツツジ咲く
NISIAKAISIYAMA  1,428.7m  


あこがれのアケボノツツジを求めてガンバッテきました。

銅山越への登山道からの西赤石山


 登山口の鹿森ダムから本谷渓谷への入口周辺は整備されいるが、渓谷の橋を渡った途端、ジグザグの急な山道となる。これが終わると銅山が賑わっていた頃に通られていた谷沿いの道に変わってよく整備された緩やかな登りとなって、要所には標識もしっかりしており迷うこともない。
 左は深く切れ落ちて滝も多く見られる壮大な渓谷の流れを見ながら進む。この周りにはシャガ・ホウチャクソウ・クルマバソウ・ヤマアイ・コンロンソウ等の草花や、コガクウツギ・タニウツギ・ツクバネウツギ等の一般に低山で見られる花が多く咲いてる。周りの雑木の花は咲いていないがシロダモ・リンボク・シイ・ツクバネガシ・ガマズミ・カエデ・コナラ等が見られる。

 1時間ばかりで、この道を第三通洞への標識に従い左に折れ谷にかかる吊り橋を渡り渓谷の左側を行く。
 ヤマフジが満開で美しい。木間から見える渓谷の澄んだ流れは相変わらす清く雄大な姿を見せているが、周辺の草木はあまり変わりばえがしない。

鹿森ダム登山口 ホウチャクソウが咲いている コガクウツギもいっぱい
タニウツギ 渓谷沿いの登山道 大谷川の美しい渓谷

 第三通洞は入口は閉鎖され、周りが整備され公園のようになっている。以前はここから南側の日浦谷まで通じており車も通っていたそうである。
 ここから銅山峰ヒュッテ経由銅山越えルートと旧銅山軌道跡へのルートが分かれているが、ここは柳谷沿いの銅山峰ヒュッテへの道をとり、さらに渓谷沿いの右側の道をいく。足下のガレは珍しいこの山独特の銀色の石が続く。
 この辺りからツツジとしては変わった葉をしているヒカゲツツジが多く見られるようになるがまだ咲いていない。アケビは満開だ。ノリウツギ・ウワミズザクラ・シロモジ・クマシデ・ミズメ・ガマズミ・ソヨゴ・コバノミツバツツジ・カナクギノキ・ヒサカキ・ネジキ等を見ながら再び橋を渡り沢の右側を歩く。しばらく行くと馬の背コースの分岐がある。
 コズメ・ナツハゼ・エンコウカエデ・アオダモ・ヤブウツギ・フザクラと周りの木々を見るのも忙しい。
 またまた橋を渡って沢の左に移る。この辺りからアカイシミツバツツジ・ヨウラクツツジが見られるようになる。高度があがったのか芽がでたばかりのナナカマドもある。
 真紅のサクラソウに似た花の群落が谷筋にある。なんだろう?・・・後にヒュッテのご主人にきいたところシコクカッツコソウという花で、やはりサクラソウの仲間一種だが子房が長く葉も少し異なり花も少し紅色が濃い。
 沢を右に渡るとしばらくで切り開かれた広場の中にヒュッテが見える。

シコクカッコソウは群落をつくっていた 銅山通洞入口跡 銅山峰ヒュッテ
この山はヒカゲツツジが多い コヨウラクツツジもあちこちで見られる アカイシミツバツツジまだ咲き始め

 まだ、時間は2時半でほとんど人はいない。これなら銅山越えから西山に登り綱繰山のアケボノツツジの群落も見てこられるぞ。
 ヒュッテから銅山越えまでの登山道の周りには面白いほど色々な木々が見られる。ツツジ・カエデの種類も多い。ヤマシグレ・ミズメ・アオダモ・コシアブラ・クロソヨゴ・ナンキンナナカマド・ヨグソミネバリ・タンナサワフタギ・ベニドウダン・スノキ等の中に黄色のヒカゲツツジも満開。濃い紅のアカイシツツジはまだ咲き始め。ウスギヨウラクを小さくしたようなヨウラクツツジもたくさん咲いているぞ。
 トサノミツバツツジはもう枯れかけている。コバノミツバツツジはやや遅い。
 途中、登山道の左手の木間から西赤石山が望め山の北斜面全体が赤く染まって見える。明日は期待できそうだ。

 銅山越には大きな墓があり後ろにヤマザクラが丁度満開。昔の別子銅山跡の面影が残された広々とした大地となっており、左に行けば西赤石山、右に行けば西山。ここは西の台地に向け足を運ぶ。周りは木もなく広々とした砂礫地だがツガザクラの群生地のため登山道以外はロープが張られている。開花には少し早いが既にちらほら咲いているものもある。小木が茂るジグザクの道を登り切ると1,428mの西山山頂で低い樹林の中に三角点があるのみ。
さらに尾根を進むと一気に展望が開け、前方の綱繰山西斜面をピンクに染めた本日のメインエベントのアケボノツツジの群落。それはみごとの一言につきる。
 アケボノツツジを少し近くから見てみようと思い、急な尾根道をさらに綱繰山に向けて下る。低い所はもう既に遅いものが多いが、綱繰山斜面を登るにつれ丁度盛りとなる。なんとも言えないピンク色が脳裏に焼き付いた。
 西山との尾根道にはツガザクラも結構あり西側斜面で少し暖かいのか、下の台地より咲いている数も多い。
 あとは「銅山峰ヒュッテ」に戻るだけ。下山途中からピンクに彩られた西赤石山、そして北に新居浜市街から瀬戸内海が一望の絶景を堪能し、今夜の宿であるヒュッテに向かう。

昔の面影の残る銅山越 ツガザクラ 西山山頂


綱繰山西斜面のアケボノツツジ

西山から南方向展望

 次の日も快晴。朝早くから他のグループの声で目が覚める。
 銅山越までは昨日と同じだが、ここから尾根を東にとりリョウブ・カラマツ・ツツジ類等の樹林の中を行く。
 ミツバツツジが盛りとまばゆいばかりのピンク色の群落が冴える。アカイシミツバツツジはまだ咲き始めのツツジロードが続く。振り返ると昨日登った西山が一望できるが、こちらからは綱繰山のピンクは全く見えない。
 岩の多い山だがすべり難いので助かる。前衛のピークからは山頂を含めて360度の展望。
 山頂との鞍部にはカラマツとウツギが、そしてカラマツとヤマヤナキが多くなる。
相変わらずミツバツツジ類が多いが登るにしたがい、花はつぼみに変わりアケボノツツジが多くなる。
 途中、右側から北斜面のアケボノツツジの群落の展望の素晴らしい箇所があり、ここで一次休息シャッターを切る。
 最後の岩場を登り切ると山頂。二等三角点があり、まさに360度の眺望は素晴らしいが、人気の山だけあって登山者も多い。

 
ピークより西赤石山頂への尾根道 チョウジザクラはやや遅いか 西山・綱繰山展望
尾根登山道の向こうに山頂が 西赤石山頂 山頂より東赤石山展望

 北斜面のアケボノツツジの群落の眺めは、なんといっても北側の兜岩。山頂手前の急な樹林の中を一気に約100m下って大きな岩のある兜岩へ。このあたりはもう少しするとお花畑だ。
 絶景とはこのことか、と思えるほど西赤石北斜面の見事なアケボノツツジの群落である。これでも中間部が満開で山頂付近はまだつぼみが多い。
 兜岩は3つの岩群があり一番奥の岩からは新居浜から東予の市街、そして薄っすらと瀬戸大橋まで望める。
 岩の間には日陰でもないのにヒカゲツツジがいたるところで黄色の花を咲かせている。いずれにせよ、せっかくこの時期に来たら絶対に兜岩まで行くことをお勧めする。
 下山は通る人も少ない銅山軌道跡へ下る。杉の植林の中の急なジグザグの下りからは西赤石北斜面を望みながらの下山道。しかし軌道跡までは結構距離がある。
 軌道跡に出ると銅山峰ヒュッテと登山口への分岐を右に緩やかな下りの軌道跡地を行くが、よくぞ岩の切り立ったこんな急斜面に軌道をつけたものと感心する。今はこの跡にも雑木が生え踏み跡だけが続く。
 途中から第三洞門への分岐を左に細い急な山道のジグザグの下りとなる。樹が低いので日があたって暑いが、遠く西赤石の北斜面が周りの山々の緑の中に一段と栄えて見える。
 第三通洞まで結構時間がかかってしまった。いつもなら下りは得意なのだが、今日は少々足も疲れたようだ。
 ここからは、往路と同じ道を延々と下り、やっと鹿森ダム登山口に到着。水筒紛失のハプニングと予定外のコースに、ああ・・・今日はくたびれた!・・・が、満足の2日間であった。

兜岩からの西赤石北斜面のアケボノツツジ

アケボノツツジは丁度満開 兜石と新居浜市街・瀬戸内海 下山道からはるか西赤石山遠望


もどる