広島県大竹市
谷和鳴滝


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下段の滝、中段の滝は左上に小さくしか見ることができない 下段の滝の側面

一部見える中段の滝

滝上部の滝口

上段の滝


国道186号線を北西に進むと、大竹市の八丁から谷和に向けて忠四郎山の西側に谷があり渡ノ瀬川の支流八丁川が流れている。この川の谷和との中間部に忠四郎山から流れ落ちている沢があり、この少し上流にこの滝はある。
この滝に行くには、八丁から右に採石場への道をとり道が沢から離れるところから沢に沿って進む。
沢沿いに踏み跡がありこれを確認しながら沢に沿って遡上するが、取付が分かり難い。
現に、自分は取り付きを誤り、国土地理院の地図をもとに右岸を歩き始めたがヤブに苦労しながら薄い踏み跡らしきものをたよりに進んだが、支流まで2/3位のところでついに進めなくなり、水量の豊富なこの川を石伝いに左岸に渡った。次第に沢沿いは歩き難くなったので、高く巻いているとなんと結構踏まれた踏み跡がみつかりそれを伝って支流についた。途中展望もなく谷の間の樹林の中をひたすら進むのだ。
この沢には岩やなめらが多く、たくさんの滝や淵をつくっていた。間違って沢沿いを歩いただおかげでこれらも間近に見ることができた。
ほぼ1時間位進んだところでこの沢に右から支流が流れ込んでおり、ここを支流に沿って適当に道を選んで登る。途中誰が付けたのか小さ板に「鳴滝」と記されていた。そして少し登ったところで前方に白い飛沫をあげて流れ落ちる滝が見えた!
忠四郎山の斜面は岩が多いだけあって、この滝はいくつもの大きな岩に囲まれ、これを縫うように滝は流れ落ちている。滝下からは2段しか見えないが、滝口にあがるともう一段あった。
下段の滝は約10mの高さを岩に沿って一気に流れている素晴らしい滝である。しかし、滝壺は岩に囲まれており小さい。
中段の滝は周りの大きな岩のため滝下から一部が見られるだけだが10m位はありそうだ。
滝口にあがろうとさらに急な道を登り岩をはいあがって滝を大きく回り込んでヤブを少し進むと到着。なんだか今日は山登りに来たようである。
八丁川もそうであったが、水は澄んで大変きれいだ。
上段の滝は大きな岩の上に行かないと見えないので、恐る恐るなんとかそこまで行った。滝はZ字形に曲がって流れ落ちており中段はやはり岩が邪魔で見ることができなかった。
しかし、この岩の上からは樹林で覆われた谷が一望でき、唯一の素晴らしい展望台であった。
この滝に詳しいN氏に聞いたところ、この滝は芸藩通史にある谷和村鳴滝に間違いないとのことであった。これだけの滝に名前がないのは不思議だと思っていたがこれでひとつ謎が解明できたような気がした。そこで私はこの滝を「谷和鳴滝」と命名した。
この滝への八丁から谷和への道は国土地理院の地図では点線で記されているものの、この道はすでになく今は左岸に踏み跡がある。下りは左岸を通ったが、この踏み跡も今の時期だから歩くことができるが、草木が覆われる夏場だと歩くことは困難であろう。
隠れた名瀑だけに、なかなか大変なところにある滝である。



八丁川から支流分岐箇所



八丁川の滝と淵
八丁橋上流の滝


下流の淵


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上流に行くと淵が多くなる 支流分岐との中間部の滝


八丁川には途中落差6.7mの滝


下流の滝

なんと言ってもこの渓谷の水はきれいで澄んでいる。
このなかにあって結構この八丁川は傾斜もあり大きな岩が多くて、変化に富んでおり多くの滝や淵があり見ていて楽しい。ゆっくりと歩いて見たいところである。

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03.03.21