広島県山県郡戸河内町
奥三段峡の滝


くも淵の滝

高さ7mで周りを岸壁に囲まれたくも淵の滝

くも淵とくも淵の滝遠景 くも淵下流

奥三段峡は太田川の支流田代川の田代集落跡から赤川出合までの間、大小の滝や淵の多い1,00m急の山々に囲まれた秘境である。
国道191号線を樽床ダム方面に進み、深入山と臥龍山の老谷ある小坂から南西に二軒小屋まで新しい大規模林道ができたのでこれをはいる。餅の木の集落を過ぎて林道がトンネルに入る手前を右に昔の荒れた道を下ると田代川沿いの田代の集落跡に着く。
ここがこの渓谷の出発点であり沢に沿って沢を登る。少し行くと道はなく危険な場所もあるのでこの入口には柵がもうけてあり「危険通行禁止」の案内板が設置してある。
「広島県の滝」(広島県林務部編)によると大小の多くの滝がありどの位の規模から滝というのか難しいところがあるが12の滝が示されている。最も大きい滝は蛇淵の滝で高さ8.8m、次がくも淵の滝の7mである。
この沢は西中国山地国定公園の一角をなしており多くの滝や淵を見ながらの沢登りは人気のある場所でもある。
周りの岩は下流の三段峡が花崗岩なのに対してこの渓谷は流紋岩からなっている谷である。

くも淵の滝は周りが切り立った断崖に囲まれており、一気に8.8mを流れ落ちる直瀑となっている。滝壺は小さいが長い淵が続いておりなかなか見事な滝である。滝上に出るには残念ながら淵を高巻しなくてはならない。


蛇淵の滝

蛇淵の滝

滝壺は大きく岩壁に囲まれて淵に続いている 淵の下流から見た姿は美しい

蛇淵 の滝は奥三段峡最大の高さ8.8mの滝である。岩で囲まれ滝壺は巾12m長さ20mもあり、さらに長い淵が続いている素晴らしい淵 である。下流方向に左右に曲がっており淵の下流からは滝も見ることかできない。蛇淵の名の所以でもあるのであろう。
滝上には右岸の切りたつた岩の中間辺りに登り小さな岩の棚があるのでこれを通って登る。



お岩淵の滝

お岩淵 の滝 滝上から見たお岩淵

奥三段峡はこの滝をもって終わる最上流の滝である。その下には細く長い淵が続き左右に高さ20〜30mの断崖がその美しさを引きたてている。
滝は高さ5mだが見た目にはもっと大きな滝に見える。三条となって流れ落ちているお岩淵の滝はこの渓谷の最後を飾るにふさわしい滝である。この滝上には左岸の岩の隙間を巻いて登る。


その他の滝

F3の滝
豪快に流れる高さ3.5mのF3の滝
滝の遠景、滝へは左岸の沢をへつって登る

奥三段峡にある滝のうちこの渓谷を象徴する三つの滝以外に12の滝があるが、これは2m以上の落差を持つ滝を数えたもののようである。
これらの内から特に目立った滝を拾ってみると色々な滝があつてまた面白い。
F2の滝はくも淵の滝より約150m上流にあり、その約70m上流にF3の松尾の滝がある。
F4の松尾の滝は3.5mという落差の割には豪快な流れを見せてくれている。
さらに約160m上流に三段になって合わせて約9mの見え難いF5の滝、その約100m上流にF6の2mの雲岩の滝がある。雲岩の滝は周りが大きな岩がいくつもあって岩の間を少々苦労して滝上に出る。
これが終わると休憩にはちょうど良い畳ケ平の広い岩に着くので一服すると良い。
しばらく平凡な谷が続き、約300m上流で素晴らしい淵を持つF7蛇岩の滝を越えると渓相が一変、小滝が次々と現れ、F7から約50m〜120m上流の間にF8(2m)、F9(4.3m)、F10(4m)、F11(2m)が続く。
この中でもF9の滝は岩の斜面を何条にもなって傾斜を持って流れ落ちており遊べる滝である。
この上流約130mのF12(2m)の滝が終わるとしばらく岩がゴロゴロした沢となり約400m登らないと滝はないが、F13(2m)、F14(2m)と小滝である。
F13を過ぎると谷は左に右に曲がって最後のF15のお岩淵の滝で有終の美を飾る。


F4松尾の滝
高さ3mのF4松尾の滝
松尾の滝遠景

F5の滝
F5の滝の一部

F6の滝
F6雲岩の滝は2.5mだが周りの大岩が邪魔をして登り難い


F9の滝
4.5mの斜瀑は水遊びにちょうど良いF9の滝

F9の滝遠景 F9の滝の側面

F11付近の小滝
小滝が続く

F12の滝
谷が岩で囲まれた2mのF12の滝

美しい淵
これも滝か?

F13の滝
これも2mのF13の小滝


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16. 8. 8